第3回


私は平成13年中央区議会第2回定例会にあたり、区議会公明党の一人として区民が直面する課題につきまして、通告いたしました順に従い質問をさせていただきます。区長さん並びに理事者の皆様におかれましては、どうか区民の生活環境の向上のために建設的なご答弁をよろしくお願い申し上げます。なお、ご答弁の如何によりましては再質問をさせていただきます。  

初めに公開空地での事故に対する管理責任についてお尋ねいたします。  
公開空地は住民の立場から言いますと、ビルの高さの代償として、その敷地内を誰でも自由に通行できたり、広場等を利用できるというオープンスペースです。本年4月14日に晴海トリトンスクェアがオープンしましたが、会社や商業施設の入った超高層ビルの間には四季の草花に彩られた庭園広場がつくられ、休息をとるサラリーマンや訪れる人々の憩いの場として快適なスペースと見受けられました。それでも多くの方々から様々な意見や要望があり、開発会社では区と連携をとりながら総合的な視野に立って改善に取り組まれているとのお話を伺いました。  民間の開発でできた公開空地の維持管理は現在所有者に義務づけられておりますが、区はどこまで関与しているのかお伺いいたします。  また、民間開発の公開空地と、公共施設のある公開空地とは区の関り方に違いがあるのでしょうかお聞かせ下さい。  
 昨年の今ごろ、梅雨時でしたが、区内の借上住宅敷地内で、近くに住む女性が自転車で転倒するという事故がありました。救急車で運ばれ手術。3ヶ月入院ののち、4ヶ月後にようやく職場復帰をされたそうですが、現在でも杖が離せず不自由な生活をおくられております。自分の不注意だけでは納得がいかず、区役所の窓口にも相談に来られたそうです。また、地域的にも原因は傾斜を設けている事が事故を誘発すると見られ、借上住宅の入居者を含め多くの住民の方々が敷地内で転倒事故の経験があることがわかり、自治会からも区に相談があったと伺っております。その結果所有者が敷地内の歩道に滑り止め舗装の改善をするに至りましたが、事故から約8ヶ月が経過していました。現地には通学路となっているところもありました。すべて所有者に維持管理の責任があるとは言え、早急な改善に向けて区は当事者の立場となってもっと真剣に取り組むべきであったと私は考えますが区長さんのご見解をお聞かせ下さい。  
 区道、区立公園など区の施設で起きた事故に対しては、区が管理責任を問われて損害賠償を支払うケースもあります。区民の目から見れば、借上住宅は区が募集をし、公開抽選で入居者を決定しますので区立住宅と同じ公共施設と見えます。「中央区実施計画」「中央区保健医療福祉計画」には今後高齢者への借上住宅供給も実施の予定となっております。  管理責任の所在が不明確なために、当事者の自己責任だけが問われ、調査や改善がタライ回しにされたと思われたり、法的手段をとるにも経済的に弱い立場にある区民の方々が苦しむようなことが今後あってはならないと私は強く思います。公共施設の公平性を保つうえからも、また本区の特性とも言うべき総合設計制度の積極的な活用によって、ますます多くなる公開空地の管理責任の所在について明確にすべきであり、検討すべき課題であると主張いたしますが、区長さんのお考えをお伺いいたします。  

次に交通安全対策について質問をさせていただきます。
交通事故の死傷者は昨年1年間で全国で116万人、毎年「過去最悪」を更新しています。中央区の事故件数及び死傷者数も12年連続で1千件を超え、死亡者数は減少したものの負傷者数は平成10年1,409人、平成11年1,779人、平成12年は1,972人と事故件数とともに大幅な増加傾向にあり、深刻な事態です。昨年9月には都知事の「交通事故防止に関する都民への緊急アピール」の発表を受けて、中央区交通安全運動の特別運動の期間を設けました。約4ヶ月に渡り、区民への広報啓発活動の強化など警察等の関係機関と連携の上対策を講じられたものと認識しております。  
 そこで、お尋ねいたします。  平成13年も半ばとなりましたが、本年の区内における交通事故は減少していますか。発生状況をお示し下さい。  昨年行った特別運動では具体的にどのような対策を実施されたのか、またそれによってどのような効果が表れているのか区としての評価をお聞かせ下さい。  

通学路の安全対策についてお尋ねいたします。  
本区における通学通園路の安全対策については、昭和38年に首都交通対策協議会が決定した「児童・生徒の通学路整備促進要綱」の趣旨に基づき、教育委員会及び警察と協議のうえ、各学校ごとに地域の実情に即して通学路を定めています。また児童・生徒の一層の安全を図るためにスクールゾーンを設定しています。  
 近年、マンション建設などにより、地域の実情にも大きく変化が生じています。当然通学路の確保や改善に対する要望があることと思います。  PTAや街の方々が通学路や地域の点検を行っているとも聞き及んでおりますが、現在の区内の通学路の状況はいかがでしょうか。お伺いいたします。  また、一部地域では地下道が通学路になっておりますが、どのくらいの児童が通っているのか、又、防犯や環境面において今まで問題が生じなかったか、おたずねいたします。  
 開発や工事に関する車輌等により通学路が危険になるケースも多々あります。スクールゾーンでない地域の通学路で、荷物の積み降しなどで歩道を占領され子供達が立ち往生している光景も見かけられます。個々に対策は講じられていると思いますが、街並みが大きく変っていることからも、児童の更なる安全確保のために、スクールゾーンの見直しを含め、改めて通学通園路の総点検を早急にすべきであります。と同時に開発業者や企業に対しても更なる協力と理解を求めるべきであると思いますが、区長さんのお考えをお聞かせ下さい。  
 都は交通安全の自転車対策として歩行者と自転車を分けた歩道のカラー舗装を都内数ケ所に実施しました。  その中でわが区において昭和通りの銀座1丁目から4丁目にかけてカラー舗装され、都のモデル地区となっております。   
 現在中央市場通りなど2ケ所で電線類の地中化を図る電線共同溝の整備が行われ、今年度は清澄通り勝どき地区の電線共同溝の建設を実施します。当然整備と共に歩道も新装になりますが人に優しい歩行環境の整備を目指す意味からも歩行者、自転車の交通安全を守るために、カラー舗装すべきと思います。区長さんの所信表明の中にもありましたが「地域のシンボル」となるよう積極的に取り組みをすべきと思いますがいかがお考えでしょうか。  

続きまして、交差点について質問いたします。  
全国で交通死亡事故の45%以上、人身事故の60%以上が交差点とその付近で発生しています。まさに交差点は道路環境のレッドゾーンであり、その意味でも交差点の事故対策次第で交通事故は半減するとの識者の声がありました。  
 その中で、交差点は、ドライバーにとって「全ての安全確認と行動」が一極集中するところです。その分ドライバーの負担は多くなり、当然行動バランスも崩れやすくなります。  つまり交差点では安全確認項目があまりにも多いため、ドライバーの過剰な負担をどれだけ緩和することができるかが交通安全対策上、大きな課題であり、行政の手腕でもあると指摘をしています。  
 平成12年度版「中央区交通安全概要」によると区内の交差点における事故は全体の77%を占め、全国平均を大きく上回っていますが、本区における交差点の安全対策についてお聞かせ下さい。  
 昨年12月に開通した地下鉄大江戸線勝どき駅の真上に位置する勝どき2丁目交差点に数寄屋橋交差点のような歩行者と車輌を分けた分離型いわゆるスクランブルの導入を提案いたしますがいかがでしょうか。  
 勝どき駅は、ご存知のとおり、地下構内で晴海通りを渡ることができないのが難点です。将来、高速道路の建設が予定されているためと伺いました。又、晴海トリトンスクェアのサラリーマンや訪問客で、特に通勤時間帯や休日は大変な混雑です。地元近隣の方にしてみれば生活道路を奪われた感じがいたします。通勤の人達も最近では地下鉄駅出入り口の混雑をさけて遠回りしている様子です。分離型交差点になればその混雑も緩和されることと思います。  
 又、勝どき6丁目の大型開発などにともない、勝どき2丁目交差点周辺は人・車ともに大幅な増加が見込まれます。過去には大型保冷車の左折による死亡事故もあり、いまだに交差点の事故は絶えません。  
 先日、左折車による事故で最愛の息子さんを亡くした父親が、「横断歩道を青信号で渡っていた息子がどうして死ななければならないのか」「信号機を分離型にしていれば息子は死なずにすんだのに」と無念の思いを語り、「信号機を分離型に」と運動を展開している様子がテレビで放映されておりました。  
 分離型になれば足の悪い高齢者や小さな子供も車を気にすることなく安心して横断できます。又、ドライバーの交差点における過剰な負担を軽減し、事故を未然に防ぐためにも警察署への働き掛けを含め勝どき2丁目交差点のスクランブル導入についてぜひ積極的なご検討を強く要望いたしますが区長さんのご見解をお聞かせ下さい。

最後に教育に関して質問いたします。  
今月8日大阪の小学校に白昼男が乱入し、8人の児童が殺害され、教師を含め15人が重軽傷を負うという痛ましい事件がありました。日本の教育史上前代未聞の大事件となってしまいました。被害者のご遺族、ご家族の苦しみ悲しみはいかばかりか測り知れません。絶対に二度とあってはならないことです。
 「今の日本の社会を映しだすような出来事だ」との指摘も多くありましたが、私自身政治に携わっている者の一人として真剣に考え取り組んでいかなければならないと受けとめました。  
 公明党としては即刻国に対して精神医療の在り方を含め、被害児童への万全のケア体制と全国の小中学校や幼稚園・保育園の警備体制の強化などを早急に検討するよう要請しました。
 中央区においても私達区議会公明党は6月14日区長と教育委員会に対し「児童・生徒殺傷事件再発防止に関する緊急申し入れ」を行いました。  
 1点目は区内の小・中学校や幼稚園・保育園などの安全管理体制を総点検することです。 アメリカでは民間警備会社のガードマンを配置する「スクールポリス」というシステムが普及していますが、民間警備会社や退職警察官の活用なども含めた警備体制の強化を早急に検討することです。  
 2点目は地域に「学校等安全対策協議会」を設置することです。児童・生徒の保護者、町会、自治会などの地域住民、教育委員会、児童相談所、警察など地域の諸機関が学校等と協力し、児童・生徒・幼児の安全を図るために「学校等安全対策協議会」を設置し、日常的に地域ぐるみで学校等の安全性を確保する体制を作ることです。
 以上2点にわたり要望させていただきました。  
 区と教育委員会は学校の校庭と公園が一体となっている有馬小学校、久松小学校の2校と小学校に併設していない単独幼稚園の月島幼稚園1園について、不審者に備えた民間会社のガードマンを配置するという対策を講じられました。  
 又、全学校・幼稚園に安全確保のための施設改修、設備機器設置要望の調査を実施したとのご報告をいただきました。事件発生後直ちに安全管理の徹底を促し、対応されたことに対しまして感謝申し上げます。
 その上でお尋ねいたします。  
 各学校・園から具体的にどのような要望があったかお示し下さい。
 合わせてガードマンの配置をしない小学校から配置の要望がなかったかお聞かせ下さい。  
 全国には2万4000小学校があり、736万人もの児童が学んでいます。新聞の報道によると、こうした学校や幼稚園への不審者の侵入は昨年1年間だけで1355件もあり、98年に比べると400件近くも増加しているそうです。池田小学校事件以来既に同様の事件が連日各地で起こっています。  
 いま本区の安全対策は各学校ごとに、PTA等と協議が進められています。学校に来られた方はどなたであろうと受付けノートに記名し、名札を付けることが義務づけられ、保護者の名札には子どもの顔写真を貼るなどの工夫も施されているそうです。  
 豊島区では、事件直後、携帯用防犯ブザーを区立幼稚園の職員全員と区立小学校各校2個ずつ配布との対応策を実施しましたが、その後検討し直し、26校の小学校の全職員に配布することになったそうです。
 また、葛飾区では全小学校の児童と教職員全員に防犯ブザーを無償貸与することを決めたとの報道もありました。女性だけの職員のところは担当課の男性職員を派遣したり、保育園を含む施設を対象に登下校時のパトロールを警察が行うことを決めた区もあります。子供達の安全を守るためにはあらゆる手段を尽くすべきであると私は思いますが、本区の更なる安全確保策についてのお考えをお伺いいたします。  
 今回の事件を受けて、一部の学校で出入り自由だった門を閉じる動きが出てきたとの報道がありました。本区においては区民の健康増進と余暇活用を図り、地域のスポーツ活動振興のために、学校体育館や校庭などを夜間や休日に限り開放しています。また、区立小学校16校の校庭を土曜日午後及び学校休業日に、遊具を備え「安全な遊び場」として開放しています。広場や緑地に恵まれない本区においては子供達の貴重な遊び場として喜ばれています。  
 そこでお尋ねいたします。  
 本区の学校施設等の開放について事件後、区民からの声など反響がありましたらお示し下さい。又、児童をはじめ利用する人々の安全確保は万全でしょうか。例えば校庭開放はPTAが当番で子供達を見守っておりますが、女性だけである場合が多いかと思います。強力な警備体制でフォローすべきであると要望いたしますがどのようにお考えですか。  
 近年は学校公開週間等も設けられ、父兄や地域の人たちが自由に授業風景、児童の展示作品や校内施設等を見学できます。何よりも子供達の生き生きとした姿に接し、大変好評です。又、全小中学校は地域の防災拠点として位置づけられ、一時避難場所に指定されております。学校関係者と関係機関、地元企業、地域の人達と真剣な防災のための会議も重ねられ、学校と地域は切っても切り離せない信頼の関係が築かれつつあります。  
 被害にあった小学校は日頃から人の出入りが少なく、閉鎖的であったと指摘する報道も耳にしました。学校の安全確保のために、鍵をかけたりすることによって、学校が孤立することは、逆に怖いことと思われます。その意味から「開かれた学校」の方針は今後も続けるべきであると思います。
 今回ガードマンが配置された有馬小学校は、地域の人達が自由に利用できる公園と一体となっており、まさに地域に「開かれた学校」として都のモデルになったとのお話も伺いました。「安全」との両立について、また区が目指す「開かれた学校」について、あらためてご見解をお伺いいたします。  
以上を持ちまして私の第1回目の質問を終ります。ご静聴ありがとうございました。