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第8号
「穀雨(こくう)」今頃に降る雨は「穀雨」。大地に万物をはぐくむ恵みの雨という。桜に続いて、つつじなどの万花が、紅や白で彩る辻々に、雨はいっそう輝きを与える▼介護保険法が施行されて早四年。思い起こせば、「保険料額」「認定」など多くの問題を抱えながらのスタートだった。当時、マスコミは一部の党と組んで「悪法」と言いたて、介護される人と家族の不安をあおった。無責任である。確かに立法当初は欠陥が多かった。それを施行までに一つ一つ検討しながら修正したのは公明党をはじめとする連立政権の実績である。しかも批判を加えている中には、忘れるなかれ、欠陥だらけの法案を成立させた「自・社・さきがけ政権」の管元厚生大臣らであった▼それが、自ら通した法案には責任を負わず、ただ高みから批判した。彼らは「政権のためならなりふりかまわぬ野合」と現在の連立政権を非難するが、その言葉をそっくりお返ししたい▼介護保険制度が少しでも順調にいくようにと、区市町村や医療関係者は必死になって取り組んだ。「介護保険は必要です。」とは実際に認定に携わってきた看護師の言である。現場の認識はマスコミの風の外にある▼さてわが国の重要課題である年金制度改革では、政府案の対案として、ようやくあの管氏率いる民主党案が示され本格審議に入った。民主党案では、給付と負担の見直しを先送りし、年金に消費税を投入するとして年金目的消費税3%を示したのに対し、厚労省年金局長は少なくとも6%以上必要だと答弁した。明確な数値が示せないどころか、年金、医療、介護という社会保障全体における税と保険料のあり方を全く考えていないまたしても欠陥法案と言わざるをえない。▼とくに自営業者の場合、保険料負担が現在の4倍から8倍に膨れ上がり、さらに大企業の役員の年金を給付するために零細の自営業者やお年寄りに消費税を科すことになる。まさに弱い者いじめ法案である▼雨を厭う(いとう)人は多い。社会の変化も、決して心地良いものではない。しかし、雨があって初めて実りへ向かうように、人生も社会も変化を受け入れて、初めて高まっていく。今の雨が単なる「暴雨」か、「穀雨」か。日本が幸福・安定へ向かうかどうかは、一票を投じる私たちの「曇りない」眼で決まる。(万葉)